静岡リウマチ整形外科リハビリ病院

スポーツ整形外科・スポーツ医学~前十字靱帯断裂形成術~

スポーツ整形外科・スポーツ医学の分野で…

健康維持のための適度な栄養と運動は、年齢性別を問わず必要とされています。Jリーガーなどのハイレベルなスポーツ選手はもとより、生活の中でスポーツを楽しむことは、ストレスの多い現代社会において重要であるといえます。

しかし、スポーツに外傷はつきもの。スポーツをするためには、靱帯と半月板の機能が十分に保たれていなければなりません。外傷により損傷した足や膝の関節は、できるだけ早く正確に診断し適切な治療を行うことが必要です。

前十字靱帯断裂形成術

ほとんどの靱帯が真ん中で引きちぎられるように切れてしまうので、このような縫合できない切れ方の治療には、前十字靱帯の代わりになるものを移植する手術が必要になります。

移植素材として現在我が国では4種類のもの(膝蓋靱帯、半膜様筋腱、腸脛靱帯、人工靱帯)が使用されています。当院では30年間の様々な術式の蓄積を経た上での選択として、10年前より膝蓋靱帯の中央三分の一を上下に骨片を付けて採取したものを再建素材として使用しています。

術後リハビリは手術翌日より機械及び理学療法士によって、膝の屈伸訓練を開始してできるだけ早く膝が完全に伸びるように努力しますが、とりわけ患者さまご自身の筋肉の力で膝蓋骨(お皿の骨)を動かすことが大切だと考えています。

半月板縫合術、半月板切断術

靱帯は手術で再建できますが、半月板は一度断裂したら元にはなかなか戻せません。原則として可能な限り縫合して温存する方法をとります。

しかし、血流が少ない縫合が不可能な部位は、関節鏡を用いて切除する場合もあります。
これらの手術には非常に高度のテクニックと経験を必要とし、当院の専門医はJリーガーをはじめとする多く手術を手がけ、再断裂のきわめて少ない、全国でも有数の手術成績を収め、スポーツ医学界での信頼を得ています。